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選び方 · EDITORIAL GUIDE

パイロットとGakkenが学習まんが『ペンのひみつ』を共同制作 非売品だが小学校・図書館へ寄贈、オンラインで無料公開

パイロットコーポレーションは2026年9月14日、Gakkenと共同制作した小学生向けまんが『ペンのひみつ』(学研まんがでよくわかるシリーズ239)を発表した。非売品で書店では買えない。読む方法は、寄贈先の小学校や公立図書館・児童館で手に取るか、Gakkenのサイトで無料公開されるオンライン版を開くかの2つだ。

パイロットコーポレーションのロゴ(プレスリリースページのog:image)

どんな本で、なぜパイロットが作ったのか

「学研まんがでよくわかるシリーズ」は1972年創刊の小学生向け書籍シリーズで、子どもの疑問や学びたい内容をまんがとコラムで解説し、教育現場でも使われている。パイロットは制作の理由として、教育機関へのデジタルデバイス導入や学び方の多様化を背景に子どもの手書きの機会が減っていることを挙げ、筆記具の奥深さと書くことの楽しさを改めて伝えるためと説明している。筆記具メーカーが自社の専門領域を子ども向けに語る、企業協力型の学習まんがである。

物語と目次から見る読みどころ

主人公は、ペンで書くことが大好きな小学5年生のトモと、デジタル機器ばかりでペンを使わなくなったアツシ。2人はパイロットの製品をモチーフにしたペンの精霊「スピリット」に導かれ、不思議な「ペンの世界」へ旅立つ。公式発表に載った目次は次のとおりで、最後にエピローグが続く。

プロローグ:ペンの国へご招待♪

第1章:万年筆が携帯ペンの始まり!

第2章:進化し続けるシャープペンシル

第3章:アイドル登場!世界に広がるボールペン

第4章:スピリットもいっしょに ボールペン工場見学!

第5章:重大発表!書くことで広がる世界

発表文によれば、スピリットたちが万年筆の誕生、シャープペンシルの進化、ボールペンの仕組みを解説し、第4章ではボールペン工場を見学して極小のペン先やさまざまなインキが作られる製造工程に迫る。手書きが脳に与える良い影響や、ペンに込められた作り手の思いにも触れる構成だ。万年筆、シャープペンシル、ボールペンという3種の筆記具を、歴史から製造まで1冊でたどる設計と読める。なお編集部は本文を読んでおらず、各章がどこまで踏み込んだ内容かはここでは判断しない。

どこで読めるのか

寄贈はGakkenを通じて9月中旬から行われ、対象は全国約20,000校の小学校と、約4,000箇所の公立図書館・児童館など。発表は寄贈を予定として伝える形で、確認日の2026年10月21日時点で寄贈がどこまで済んだかは公式ページからは分からない。身近な図書館にあるかは、各館の蔵書検索で確かめるのが確実だ。オンライン版はGakkenのサイト(出典欄のURL)で無料公開すると案内されている。編集部はこの公開ページ自体は開いておらず、閲覧手順は確認していない。

買えるのか

買えない。公式ページに「非売品のため書店などでの一般販売はありません」と明記されており、価格の設定もない。無料のオンライン版があるので、読むためにお金をかける必要はない。

書籍の概要

タイトル:学研まんがでよくわかるシリーズ239『ペンのひみつ』

制作:パイロットコーポレーションとGakkenの共同制作

発表日:2026年9月14日

販売:非売品(書店などでの一般販売なし)

寄贈先:全国の小学校、公立図書館、児童館

オンライン:Gakkenのサイトで無料公開

編集部の見立て

小学生の子どもがいる家庭には、まず学校の図書室か地域の図書館で探し、見つからなければオンライン版を開く順番を勧める。タブレット中心の学習で鉛筆やペンを持つ機会が減った子に、書く道具そのものへの興味を持たせる入口として使いやすい。教員や司書は、寄贈本が届いているかを確かめ、手書きを扱う授業や読書週間の展示に組み込む価値がある。大人の文具ファンには、パイロットが万年筆、シャープペンシル、ボールペンをどの順に、どう語るかを知る資料として、特に工場見学の第4章に目を通すことを勧める。ただし内容の深さは未確認のため、専門的な解説を期待するより、メーカーの視点を知る読み物と位置づけるのが妥当だと見ている。

出典・参考

https://www.pilot.co.jp/press_release/2026/09/14/content_20.html

https://gk-himitsu.gakken.jp/385/3ff94611b9494c2aa72d575db2fff038